適切に診断を受ける事によって、うつの治療をスタートしよう

医師と看護師

日本だけではない

従来の国際基準について

うつ病は、誰でもなる可能性がある身近な病気です。 生活環境の大きな変化や、喪失体験などがきっかけで、発症することが多くあります。 診断方法は、大きく2種類あります。ひとつはWHO(世界保険機関)の国際疾病分類である「IDC−10」で、もうひとつは、米国精神医学会の「DSM−IV」です。どちらの診断方法も、複数の症状から該当するものをチェックし、個数から診断します。 判断チェック項目で、代表的な項目は以下の2つです。 1.強い抑うつ症状がある。これは、わけもなく涙が出たり、絶望的な気分になったり、目の前が真っ暗になって前に勧めない気分になったりする症状です。 2.興味があったものに対する、感情の起伏の喪失がある。これは食事の味がしない、テレビや音楽など今まで好きだったものに対して興味が失せる、外出する気が起きない、何もする気が起きない、といった酷い倦怠感に見舞われることです。 以上の症状がある場合、うつ病を疑って、医師の診断を受けることをお勧めします。

新型うつ病の診断について

前述のとおり、従来のうつ病は、強い抑うつ症状と、感情や興味の喪失が代表的な特徴です。これらの症状が日常的にみられて、2週間以上の長期に渡っている場合、うつ病の疑いが強くなります。 しかし近年、従来とは様相の異なる「新型うつ病」の存在が指摘されています。慢性的な倦怠感から外出ができなくなる「従来型のうつ病」とは異なり、「新型うつ病」は、自分の好きな仕事や興味のあることをする際には症状が軽くなったり、意欲的に活動できたりします。また自分は周囲から理解されないという意識が強く、自己中心的と見られがちな言動をとる傾向があります。 そのため「なまけ病」と見られてしまいがちですが、本人は苦しみの中にあり、病気に苛まれている状態にあるのです。 新型うつ病は、既存の診断方法に加えて、休日は気分が良くなる、会社や学校などに行くと体調不良となる、などの特徴をとらえて判断する必要があります。